ゲノム編集技術は多くの関心を集めており、メディア等でも取り上げられるようになってきました。一方、これまで、学術的観点からの有用性やその活用に関する議論は多くなされてきたものの、研究者、開発者、生産者、流通関係者、消費者、メディアなどが一堂に会して本技術について議論する機会はありませんでした。「みらいの食を支える育種フォーラム」は、ゲノム編集技術が農業分野に応用されることにより、私達の食の未来がどのような影響を受けるのかについて関心を持っている全ての人を参加対象とし、多様な意見や疑問を出し合い議論することを目的として開催します。パネルディスカッション、対話型の議論などを通じ、参加者のアイデアを共有できるような新しい形の議論の場を形成することを目指しています。
開催プログラム
日時 | 2018年9月29日(土) 10:00-17:00 |
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会場 | 一橋大学一橋講堂 【アクセス】 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 |
主催 | 筑波大学つくば機能植物イノベーション研究センター ゲノム編集育種を考えるネットワーク |
共催 | 内閣府 |
後援 | 農林水産省、(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 |
協賛 | Corteva Agriscience,Agriculture Division of DowDuPont、植物分子デザイン第178委員会、 トキタ種苗(株) (一社)日本種苗協会、(一財)バイオインダストリー協会、バイテク情報普及会 |
参加 | 500名程度(参加費:2,000円/人) ■学生無料 *フォーラム当日は学生証をお持ち下さい。 ■当日参加可能 |
言語 | 日本語 |
総合司会 | 筑波大学 生命環境系 教授 大澤 良 |
第一部 基調講演
(会場 一橋講堂)
日本の未来の食はどのようになってゆくのか。今、食料の生産現場である農業が直面している課題、またその課題に対処するにはどのような取り組みが必要なのか等について、研究開発、流通、消費者それぞれの立場から語っていただきます。
10:00〜10:10 | 開会挨拶 筑波大学 生命環境系教授/つくば機能植物イノベーション研究センターセンター長 ゲノム編集育種を考えるネットワーク 代表幹事 江面 浩 |
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10:10〜10:30 | 基調講演1 世界と日本の農業からみる日本の食料-現状と未来(国研)農研機構理事 門脇 光一 |
10:30〜10:50 | 基調講演2 日本の農産物生産の課題と期待 イオン(株)執行役 三宅 香 |
10:50〜11:10 | 基調講演3 消費者が期待する食の未来 (一社)消費者市民社会をつくる会・ASCON代表理事 阿南 久 |
11:15〜11:35 | パネルディスカッション 〈パネリスト〉 (国研)農研機構理事 門脇 光一 、イオン(株)執行役 三宅 香 (一社)消費者市民社会をつくる会・ASCON 代表理事 阿南 久 〈ファシリテーター〉 筑波大学 生命環境系 教授 大澤 良 |
11:35〜13:00 | 昼 食 |
第二部 分科会セッション
3つの会場に分かれて、各々のテーマごとに皆で意見を出し合い、一緒に考えることを目的としたセッションです。
13:00〜15:00 | セッション 1 「品種改良技術のフロンティアは私達が描く食の未来にどのような関わりがあるのか」 (会場 一橋講堂) 今日、私達が享受している豊な食生活は、農業分野におけるさまざまな技術革新により支えられています。その一つに品種改良技術の進歩があります。本セッションでは、最新のゲノム編集技術を品種改良に応用することにより、私達の食生活をどのように変える可能性があるのかを考えます。従来の品種改良技術と比べて何が同じで何が異なるのか、また本技術を用いることの安全性や是非についても、専門家の解説を聞きながら討議することを目指しています。 〈コメンテーター〉 |
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セッション 2 「ゲノム編集技術の最前線- 技術開発、知財、規制」 (会場 中会議場3、4) ゲノム編集技術に関する研究や技術開発、知財、規制、海外事情等について、最新の情報を持ち寄り、共有するためのセッションです。また、本分野に関わる開発者が何を目指してゲノム編集技術を用いているのか、技術を利用し成果を出すための課題等やそれをどう解決すれば良いか等について議論を行います。 〈コメンテーター〉 |
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セッション 3 「未来の農業」(会場 中会議場1、2) 今後も健康的で豊な食の未来を享受し続けるためにはどうしたら良いのか。本セッションでは、食料生産・調達の現場が抱える課題とそれを解決するための取り組みについて担い手農家の方等のお話を聞きながら、アイデアを持ち寄り討議します。 〈コメンテーター〉 |
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15:00〜15:20 | 休 憩 |
第三部 パネルディスカッション
(会場 大ホール)
「みらいの食を支える科学技術とどのように付き合うか」
ゲノム編集技術を社会全体として活用するためには、様々な立場の人が互いの意見に耳を傾け、同じ土俵で語り合う場が必要です。第三部では、第一部、第二部の議論を踏まえて消費者、生産者、開発者、流通、メディア等、様々な立場から多様な意見を出し合い、主に新しい科学技術の社会におけるコミュニケーションのあり方について意見交換を行います。
15:20〜16:50 | パネルディスカッション 〈パネリスト〉 (国研)農研機構理事 門脇 光一 イオン(株)執行役 三宅 香 (一社)消費者市民社会をつくる会・ASCON代表理事 阿南 久 食生活ジャーナリストの会 代表幹事 小島 正美 ベジタリア(株)代表取締役社長 小池 聡 〈ファシリテーター〉 (公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 蒲生 恵美 千葉大学 環境健康フィールド科学センター 特任教授 笠井 美恵子 |
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16:50〜17:00 | 閉会挨拶(会場 一橋講堂) (一社)日本育種学会 会長/京都大学大学院 農学研究科 教授 奥本 裕 |
*Inspired by CRISPRcon events are created in the spirit of CRISPRcon’s mission to bring together diverse perspectives to discuss science, society, and the future of gene editing across a variety of applications. Inspired by CRISPRcon supports independent organizers who want to create a CRISPRcon-like event in their own communities.